TC(綿ポリエステル)生地とは?特徴や取り扱い方法

TC(綿ポリエステル)生地

TC(綿ポリエステル)生地とは?

TC(綿ポリエステル)生地はコットンとポリエステルの混紡生地で、コットンの肌触りと吸湿性の良さと、ポリエステルの速乾性、シワになりにくいという特徴を併せ持っています。
ポリエステルが入ることで綿100%の生地に比べハリ感があります。

TC生地の「TC」とはテトロン・コットンの略で、テトロンとは「ポリエステル繊維を開発した帝人と東レの共同商標」で、ポリエステル系合成繊維のことです。

綿とポリエステルの混用率や織りの種類により風合いや特性に差はありますが、コットンの風合いを楽しみつつ、ポリエステルの機能性も兼ね備えているものが多く、主に衣類やバックなどのファッション小物、インテリアファブリックとして使用されることが多いです。

TC(綿ポリエステル)生地のメリット

肌触りと吸湿性の良いコットンのメリットと、速乾性とシワになりにくいというポリエステルのメリットの両方を兼ね備えています。
綿とポリエステルの混用率によって多少違いはありますが、コットンが含まれることで肌触りや吸湿感、天然素材のナチュラル感がありながら、ポリエステルの機能性も得られます。

お洗濯後はコットン100%の生地より乾きやすく、ポリエステルが含まれることでシワになりにくいためアイロンがけの手間も省けます。
綿100%の生地に比べお洗濯で縮みにくいというメリットもあります。(縮率は綿の混用率によってもかわります。)

TC(綿ポリエステル)生地のデメリット

化学繊維のポリエステルが含まれることにより、綿100%の生地に比べると肌触りが少し硬く感じられる場合があります。
また、綿100%よりも通気性が劣るため夏場は少し蒸れを感じることもあります。

TC(綿ポリエステル)生地の取り扱いとお手入れ方法

生地の種類や混用率、織り方により、風合い、強度、耐久性、洗濯方法が異なりますが、シンプルな平織りの生地であれば基本ご家庭でのお洗濯が可能です。(事前に生地の種類や品質を確認しておくことをおすすめします。)

ご家庭でお洗濯する場合は中性洗剤を使用し、水またはぬるま湯(30℃以下)で手洗いまたは、洗濯ネットに入れて洗濯機で洗うと良いでしょう。
シワや摩擦の原因になるため乾燥機の使用は避け、形を整えて日陰で吊り干しをおすすめします。
シワが気になる場合は、当て布をして中温でアイロンをかけてください。ポリエステルは熱に弱いため、ポリエステルの混用率が多い場合は低温をおすすめします。