オックス生地とは?特徴や取り扱い方法

オックス生地

オックス生地とは?

オックス生地は平織りの生地ですが、その中でも2本もしくは3~4本の糸を引き揃えて織られた斜子織り(ななこおり)という織り方で作られています。
織り目がしっかりと見えるので、カジュアルな印象があります。
基本的にコットン素材で作られることが多く、コットン生地の特徴である吸湿性も魅力です。

オックス生地のオックスとは「オックスフォード」の略で、オックスフォードシャツに使用されていることでも知られています。
使用されている糸の太さや素材により、生地の厚み、風合い、表情が大きく異なり、オックスフォードシャツでは主に、80番手~100番手以上の光沢感のある細い糸を使用した生地が使用されることが多いです。

一方、手芸材料店などで一般的なソーイング材料として販売されているオックス生地は、太めの糸を使用した程よい厚みとハリ感のあるものが中心です。
程よい厚みのある中厚オックス生地は色柄も豊富で、ソーイング初心者の方にも比較的扱いやすく、通園・通学グッズ用としても大変人気があります。
バッグや小物づくり、エプロン、ファッション小物、パンツ、スカートなど幅広く使用されています。

オックス生地のメリット

比較的丈夫で耐久性があります。
斜子織りの織り目には細かな隙間があるので通気性もあり、衣類にも適しています。
織り目が詰まってないため生地に柔らかさもあります。

オックス生地のデメリット

カジュアルな印象で、フォーマルには向いていないものが多いです。
厚みのあるオックス生地の場合は、衣類に使用した際に、若干重く負担を感じる場合があります。
薄手のオックス生地の場合、通気性が良いので、衣類に使用した際1枚では防寒性が劣ります。

オックス生地の取り扱いとお手入れ方法

オックス生地はコットン100%、綿麻混紡、綿ポリエステル混紡などの素材で作られることが多いので、基本的にはご家庭でのお洗濯が可能です。

ご家庭でお洗濯する際は中性洗剤を使用し、手洗いまたは洗濯ネットに入れて洗濯機洗いがおすすめです。
乾燥機の使用は避け、形を整え、陰干ししてください。
シワが気になる場合はあて布をして中温でアイロンをかけてください。
色落ちする場合があるため、単独でのお洗濯がおすすめです。

比較的丈夫な生地ではありますが、丁寧に扱うことで生地の色合いや風合いを長く楽しむことができます。