シーチング生地とは?特徴や取り扱い方法

シーチング生地

シーチング生地とは?

シーチング生地は太めの糸で目が粗く織られた薄手の生地で、「シーチング」とは、寝具のシーツが語源となっています。
シーツ用生地が由来ということもあり綿素材のものが多いですが、綿麻混紡や麻素材もあります。

薄手でやわらかく、目が粗く織られているため通気性が良いのも特徴です。
目が粗いため針の通りもよく縫いやすいという特徴があるので、ソーイング初心者の方にも扱いやすい生地として知られています。

無地、柄など様々なデザインがあり、カラーバリエーションも豊富です。
比較的手頃な価格のものが多く、衣類やインテリア、小物づくりなど幅広く利用されています。
また、無漂白の安価なシーチング生地は仮縫い用としてよく使用されています。

シーチング生地のメリット

シーチング生地は目が粗く織られているため通気性が良く、主に綿、麻などの天然素材で作られるため吸湿性もあるので衣類や寝具カバーに適した性質があります。
裁断、縫製がしやすく、比較的安価で、デザイン・カラーバリエーションも豊富なので、ソーイング材料として気軽に取り入れやすい生地です。

シーチング生地のデメリット

太番手の糸で目が粗く織られているため光沢感がなく、フォーマルな衣類には不向きです。
太番手の糸のため、敏感な方は直接肌にふれると若干ザラツキを感じる場合があります。
その場合は、直接肌に触れるアイテムへの使用を避けると良いでしょう。
目の粗い薄手生地なので耐久性は高くありません。強く引っ張ると破れてしまう恐れがあるので注意が必要です。
シワになりやすいので、気になる場合はアイロン掛けの手間がかかります。

シーチング生地の取り扱いとお手入れ方法

シーチング生地は目が粗い平織り生地のため、天然素材の綿、麻の中でもお洗濯で特に縮みやすい部類に入ります。
最初のお洗濯でかなり縮むため、あらかじめ地直し(水通し)をしてから裁断することをおすすめします。
また縮むことを考え、余裕をもった用尺(必要な長さ)で生地を用意すると良いでしょう。
地直しについて詳しくはこちら

お洗濯の際は、色落ちや縮みを防ぐため水またぬるま湯(30℃以下)を使用し、洗濯洗剤を入れて洗濯機で洗います。(素材に合わせて洗剤を選んでください。)
シワが強くつかないよう脱水は短めがおすすめです。
濃色の場合は、他のものに色移りしないよう単独でのお洗濯が良いでしょう。
洗濯後は形を整えて陰干しすることで、縮みや型崩れを防ぐことができます。
乾燥機の使用は縮みの原因にもなるので、低温または避けたほうが良いでしょう。