ダンガリー生地は、タテ糸に白糸、ヨコ糸に色糸を使用して織られた比較的薄手の生地です。
元々は綾織りが主流でしたが、近年では平織りのダンガリーも多くみられます。
色糸にはデニム同様、インディゴなどのブルー系が使用させることが多いので、一見デニムに似たような色合いですが、デニム生地はタテ糸に色糸、ヨコ糸に白糸を使用しており、ダンガリーとはタテ糸とヨコ糸の色が逆になります。
綾織りの場合、表面にタテ糸が多くあらわれるため、ダンガリーは白いタテ糸が目立ち、デニムは色糸が目立つので、ダンガリーの方が白っぽい印象に見えます。
ダンガリー生地は主にコットンや、TC(綿ポリエステル混紡)素材が多く、薄手ではありますが耐久性があり、カジュアルシャルなどに使用されることが多いです。
デニムに比べ薄手で、柔らかさがあります。
薄手ですが耐久性があり、洗濯や着用を繰り返しても長持ちします。
主にコットン素材で作られているので、コットンの特性である吸湿性があります。
長く使用していくことで次第に色落ちし、経年変化による風合いを楽しめます。
インディゴなどの色落ちしやすい染料を使用している場合は、着用時の摩擦による色移りや、洗濯時の色落ちは避けられません。
色落ちはインディゴ特有のデメリットでもありますが、経年変化を楽しめるメリットでもあります。
ダンガリー生地はコットン素材が主流なので、お洗濯で縮みが生じます。
そのためダンガリー生地を使用して制作する場合は、あらかじめ地直し(水通し)をしてから裁断するか、収縮を考慮して制作してください。
また縮むことを考え、余裕をもった用尺(必要な長さ)で生地を用意すると良いでしょう。
地直しについて詳しくはこちら
コットン素材、TC(綿ポリエステル混紡)、綿麻混紡であれば、基本ご家庭でのお洗濯が可能です。
インディゴ染料を使用している場合は、特に色落ちしやすいので、ほかのアイテムとは分けて単独でお洗濯してください。
丈夫な生地なので、特に丁寧に扱う必要はないですが、色味をより長く楽しみたい場合は、お洗濯の際の色落ちをできるだけ防ぐため、中性洗剤を使用し、やさしく手洗い、もしくは洗濯ネットに入れ洗濯機の弱水流で洗ってください。
洗濯ネットに入れて脱水した後は、形を整えて陰干ししてください。