ローン生地は薄い平織りの生地で、さらっと滑らかで軽いという特徴があります。 主に綿、リネン(麻)、レーヨンなどの素材で作られています。
同じローン生地でも、使用している糸の番手(太さ)によって生地の厚みや風合いに差があります。
一般的に60番手、80番手の糸を使用したローン生地が多く、数字が小さい方が糸が太いため、80番手より60番手のローン生地の方が厚みもあります。
糸が細くなるほど、薄手で目が詰まっているので繊細な印象になります。
平織で滑らかな表面なのでプリントがしやすいことから、デザインバリエーションも豊富です。
美しいプリント柄も多く、衣類やファッション小物をはじめ、インテリアファブリックなど幅広く使用されています。
繊細で美しいプリント生地で有名なリバティ・ファブリックスのタナローンもローン生地で、タナローンは厳選された超極細の長繊維綿を70番手と100番手の糸で織り上げられています。
さらっと滑らかで、繊細な光沢感が魅力です。
適度なハリ感もあるので、ドレープも演出できます。
薄手で軽く肌触りが良いので、シャツ・ブラウスやワンピース、スカートなどの衣類に使用すると着心地が良いでしょう。
薄手の生地のため衣類に使用した場合、若干透け感が気になることがあります。必要に応じて裏地を付けたり、インナーを着用するなどの工夫が必要です。
シワになりやすいため、アイロンがけの手間がかかります。
薄手の生地なので摩擦や引っ張りに対して耐久性は高くないため、取り扱いに注意が必要です。
素材により特性が大きく異なるため、素材にあった取り扱い方法を確認しお手入れしてください。
コットンや麻素材のローン生地場合は基本ご家庭でのお洗濯が可能です。
色柄、風合いをより長く保ちたい場合はクリーニング店にご相談されることをおすすめします。
ご家庭でお洗濯される場合は中性洗剤を使用し、手洗いで優しく押し洗い、もしくは洗濯ネットに入れ洗濯機の弱水流がおすすめです。
洗濯後は形を整えて陰干しすることで、縮みや型崩れを防ぐことができます。
乾燥機の使用は縮みの原因にもなるので避けたほうが良いでしょう。
シワが気になる場合はあて布をして、各素材に適した温度設定でアイロンをかけてください。