金襴生地とは?特徴や取り扱い方法

金襴生地

金襴生地とは?

金襴生地とは、金糸、銀糸などを用いて華やかな紋様の織り柄をあらわした織り生地です。
模様には、雲や龍、牡丹、波などの伝統文様が用いられていることが多く、帯、羽子板、日本人形の着物、仏具などに多く使用されています。
金襴生地は、ブロケード生地の一種です。
ブロケード生地について詳しくはこちら

元々は絹を使った高級織物でしたが、現在、手芸店や生地店で販売されているものはポリエステル素材などの合成繊維が主流となっています。
合成繊維素材は、絹に比べ手に入れやすい価格帯のものが多く、コスプレ衣装や和小物、ディスプレイなど幅広く利用されています。

金襴生地のメリット

豪華絢爛な装飾性と高級感が魅力です。
伝統的な文様と、金糸、銀糸などの煌めきが生み出す光沢と立体感が華やかで、存在感があります。

金襴生地のデメリット

絹など、素材によっては高価格になります。
織りが立体的なため引っ掛かりやすく、摩擦にも弱いため丁寧な取り扱いが必要です。
重量感があるため衣装などに使用した際は、重さを負担に感じる場合もあります。

金襴生地の取り扱いとお手入れ方法

繊細な生地のため、素材にかかわらず基本お洗濯はおすすめしません。
ただしポリエステル100%素材の金襴生地であれば、ドライクリーニングが可能な場合もあるので、クリーニング店に相談すると良いでしょう。
また、絹素材の金襴生地の場合は一般的なクリーニング店では受け付けていないこともあるため、着物クリーニングなどの専門性の高いクリーニング店に相談するのが良いでしょう。