ボイル生地とは？特徴や取り扱い方法

ボイル生地は、撚りの強い糸（ボイル撚り糸）を使って粗く織った平織の生地です。
目が粗い透け感のある薄地の織生地ですが、撚りの強い強撚糸を使用しているので、ハリとコシ、シャリ感があります。
目が粗いので通気性が高く、ハリがあることで肌に密着ぜすサラサラとした肌触りが特徴です。

ボイル生地はコットン、シルク、麻、レーヨン、ウールなど様々な素材で作られ、デザインも豊富です。
衣類、ストールなどのファッション小物、インテリアファブリックなど様々なアイテムに使用されています。

通気性が高いので、春夏のシャツ・ブラウスなどの衣類に使用すると、暑い時期もさらりとした清涼感が感じられます。
適度な透け感のあるボイル生地は、間仕切りやカーテンなどに用いると圧迫感がなく使用できます。
ハリがあるので美しいドレープ感も演出できます。

粗く織った平織の生地で、強度や耐久性は高くないため引っ掛けなどに注意が必要です。
通気性が高く清涼感がある生地なので防寒性は低く、冬用のアイテムには不向きです。
薄手で透け感が強いボイル生地を衣類に使用する場合は、必要に応じて裏地を付けたり、インナーを着用するなどの工夫が必要です。

素材により特性が大きく異なるため、素材にあった取り扱い方法を確認しお手入れしてください。

ボイル生地は全般的にデリケートな生地のため、ご家庭でお洗濯が可能な素材の場合でも取り扱いに注意してください。繊細さが際立つ場合は、クリーニング店にご相談されることをおすすめします。

ご家庭でお洗濯する場合は中性洗剤を使用し、優しく押し洗いすると良いでしょう。
洗濯後は形を整えて陰干しすることで、縮みや型崩れを防ぐことができます。