コーデュロイ生地とは?特徴や取り扱い方法

コーデュロイ生地

コーデュロイ生地とは?

コーデュロイはタテ方向の畝(うね)が特徴的な、よこパイル織りで織られた生地です。
畝による凹凸模様が魅力で、コールテン、コール天とも言われます。
綿素材のものが主流ですが、ナイロンとの混紡やウール素材もあります。
柔らかさと保温性があるので秋冬シーズンの利用におすすすめです。
畝の太さをはじめ、無地、プリント、カラーなど様々なバリエーションがあり、衣類やインテリア雑貨など幅広いアイテムに使用されています。

コーデュロイ生地は1インチ幅の中に畝(うね)が何本あるかにより更に細分化されます。
一般的に、4~6本前後は「太コール」、9本前後は「中太コール」、15~20本前後は「細コール」とされることが多く、太コールよりもさらに畝が太いものを「鬼コール」、細コールよりもさらに畝が細いものを「極細コール」などと呼ばれますが、あくまで俗称で厳密には決まっていません。

コーデュロイ生地のメリット

表面の凹凸に空気を溜め込むため、保温性に優れています。
また、生地表面はふわふわと肌触りが良く、吸湿性もあるので着心地が良いのも魅力です。
コーデュロイの凹凸により生地表面に表情が生まれ、シンプルなデザインのアイテムにも映えます。

コーデュロイ生地のデメリット

起毛した生地なので埃がつきやく、摩擦にも弱い点があります。
強い摩擦が加わると毛羽が抜けたり、アタリ(毛がつぶれてテカリが目立つ)が起きる可能性があります。
また、着用して長時間座るなどの圧力が加わることにより、毛羽が寝て(つぶれて)しまうことがあります。
毛羽が寝てしまうと、テカリやシワが目立ちやすくなるため、使用後は定期的に柔らかいブラシを使い毛並みを整えると良いでしょう。

コーデュロイ生地の取り扱いとお手入れ方法

毛並みのある生地のため、裁断の際に必ず上下の方向を揃えてください。
上から下に毛並みが沿う向きでは生地が白っぽく見えてしまうため、上から下へ撫でると「逆毛」になる向きで裁断してください。

コーデュロイ生地は、毛羽を立たせ、毛羽がとれないよう扱うことが大切です。
埃などがついた際に粘着テープなどを使用すると毛羽が取れてしまうため、柔らかいブラシを使用し毛並みに沿って埃をとってください。

洗濯の際は型崩れや毛羽の抜け、色落ちを防止するため、生地を裏返しにして洗濯ネットに入れ中性洗剤を使用して、手洗いまたは弱水流をおすすめします。
脱水は短時間にしてください。
乾燥機の使用は避け、形を整え平らにして陰干ししてください。
シワが気になる場合は、アイロンを浮かしてスチームを当てるか、裏面から軽くアイロンを当てるようにしてください。
またアイテムによっては家庭での洗濯が難しい場合もあるため、クリーニング店にご相談されることをおすすめします。