ゴブラン生地とは、一般的にタペストリーなどに使用される綴織(つづれおり)生地の総称です。
本来、フランスのゴブラン工房で作られた綴織のタペストリーのことを「ゴブラン織」と呼んでいましたが、今ではゴブラン風デザインの綴織生地がゴブラン生地と呼ばれるようになりました。
綴織は固く密に織られ、強度のあるしっかりとしたハリのある質感で、繊細で綿密な織リ模様が特徴です。
また、ゴブランを模して作られたゴブラン調デザインのジャガード生地も略してゴブランと呼ばれることもありますが、こちらは綴織生地ほど綿密な織りではなく、ジャガードの持つ柔らかい質感が特徴です。
また、綴織のゴブラン生地は織り模様が平面的なのに対し、ゴブラン調デザインのジャガード生地は織りに凹凸があります。
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本来のゴブラン織を模したクラシック、アンティークなデザインをはじめ、テディベア、動物、幾何学などの現代的な柄も多くデザインの幅が広く、衣類やバッグやインテリア雑貨やなど幅広く使用されています。
タペストリー調の織り模様と肉厚な生地感が、重厚な雰囲気を演出し高級感があります。
綴織のゴブラン生地は強度のあるしっかりとした質感で、緻密な織り模様が魅力です。 密に織られているため、引っ掛かりなども起きにくく丈夫です。
ゴブラン調のジャガード生地は、ゴブラン風デザインを楽しみながらも、やわらかい質感が魅力です。
綴織のゴブラン生地は硬さがあるため、使用するアイテムによってはハリ感が強くゴワゴワと使いにくい場合があります。
また、大変緻密に織られるため高価格になります。
ゴブラン調ジャガード生地の場合は、綴織生地のようにハリ感はないですが、綴織のゴブラン生地に比べ織模様がざっくりとして見えます。
いずれも目は詰まっているので、夏の衣類などには不向きです。
素材によりお手入れ方法が異なりますが、綴織のゴブラン生地の場合は、風合いを損ねないためにも基本ご家庭のでお洗濯は避け、ドライクリーニングをおすすめします。
ゴブラン調のジャガード生地の場合は素材によりお手入れ方法が異なります。
素材を確認し、素材にあったお手入れを行いましょう。