シルク生地とは?特徴や取り扱い方法

シルク生地

シルク生地とは?

シルク生地は蚕が吐く繊維を原料とする天然繊維の布地です。
主成分は人の皮膚と同じ「タンパク質」なので、肌への親和性に優れています。
上品な光沢感が特徴で、吸湿発散性も良く、しなやかで柔らかい風合いがあり、ドレープ性に富んでいます。
スカーフやフォーマルウェア、ドレスなどの他、肌に優しく、肌触りも大変良いので下着や寝具などにも多く利用されています。
シルク生地の生産には非常に手間と時間がかかるため、高価となります。

シルク生地の主な種類には以下があります。

シルク生地のメリット

シルクはアミノ酸が結合した繊維で、主成分は人の皮膚と同じタンパク質なので、大変肌なじみが良いのが魅力です。
また、上品で高級感のある光沢と風合い、優れたドレープ性で美しいシルエットを演出できます。
やわらかく、なめらかな肌触りで、吸湿・放湿性に優れ、夏は涼しく冬は暖かいので季節を問わず快適に使用できます。

シルク生地のデメリット

シルクの引っ張り強度は比較的強いですが摩擦には弱く、強い摩擦や摩擦を繰り返すと、生地が薄くなったり毛羽立ち、穴あきの原因になります。
また水分に弱く、湿気を帯びると変形や縮み、質感劣化の原因になるため、取り扱いには注意が必要です。
日光にも弱く変色しやすいので、光の当たらない場所に保管することが大切です。

シルク生地の取り扱いとお手入れ方法

シルクは水に弱く、水洗いをすると光沢を失ってゴワゴワした質感になるなど、ご家庭でのお洗濯が難しい生地です。
家庭での洗濯は避け、クリーニング店でのドライクリーニングをおすすします。

水洗いしたい場合は、20℃程度の水温に中性洗剤を入れ、やさしく手洗いしてください。
その際に摩擦がおきないよう、こすり洗いは絶対に避けてください。
洗濯後は形を整え、平らに広げ陰干ししてください。
(水洗いが大変難しいシルク生地もあり判断が難しいため、まずはクリーニング店にご相談されることをおすすめします。)

汚れがあると虫食いが発生しやすいため清潔な状態にし、防虫剤による変色を防ぐため、シルク素材に適した防虫剤を使用してください。
日光と湿気に弱いので乾燥した暗所に保管し、折り目がつけないよう平らな収納が理想的です。