腹帯の選び方 種類やサイズ、素材



腹帯の「種類」「サイズ」「素材」

腹帯の「種類」・「サイズ」・「素材」には違いがあります。ここでは、それぞれの違いについて解説しましょう。
―腹帯の種類は全部で5つある
腹帯の種類は全部で5つあります。それぞれの特徴を解説しますので、ご自分に合った腹帯を選択する際の参考にしてください。
・腹巻タイプ
腹巻きタイプは筒状の形状で、下着の上から着用するのに便利です。おなかをやさしく包みこむため、ゆっくりとしたい時や就寝時にも着用できます。その反面、サポート力がやや弱いため、おなかが大きくなってからの使用では、他のサポート力が強いタイプと併用すると良いでしょう。
腹巻タイプの特徴は、以下の4つです。
1.位置ずれを修正しやすくトイレの際の脱着が不要
2.おなかまわりをしっかりと包むので冷え性にもよい
3.長時間の装着でも違和感や圧迫感を感じにくい
4.着用時期の目安は妊娠初期から後期まで
・パンツタイプ
パンツタイプはショーツと一体型になっていて、服のシルエットがキレイに見えます。
一般的なショーツよりサポート力はありますが、場合によっては、よりサポート力の強いベルトタイプの併用を検討してください。
腹巻タイプの特徴は、以下の4つが挙げられます。
1.一体型なので着脱が楽でズレにくい
2.服の上からのシルエットをキレイに見せられる
3.通常のショーツよりサポート力が強い
4.着用時期の目安は妊娠中期頃から
・サポートベルトタイプ
サポートベルトタイプは、お腹を下からしっかりと支えてくれる、やや大きめのベルト状の腹帯です。
サイズや見た目上、アウターに影響するタイプですが、着脱しやすいようにマジックテープやホックなどが採用されています。
サポートベルトタイプの特徴は、以下の4つです。
1.体型に合わせて締め具合の調整ができる
2.サポート力が強く仕事中や長時間の外出に向いている
3.マジックテープやホックなどの使用で着脱がしやすい
4.着用時期の目安は妊娠中期頃から後期
・骨盤ベルトタイプ
骨盤ベルトタイプは、骨盤をサポートする役割を持っている細目のベルトタイプになっています。
他の腹帯とは異なり、おなかではなく骨盤に装着して使用しますが、これは骨盤のゆがみを矯正して、腰痛などの改善を促進するためです。おなかのサポート力は弱めのため、他のタイプの腹帯との併用も検討してください。
骨盤ベルトタイプの特徴は、以下の4つが挙げられます。
1.骨盤に装着する
2.骨盤のゆがみを防ぐ
3.骨盤のサポートで腰痛を改善
4.着用時期の目安は妊娠初期から産後まで
・さらしタイプ
さらしタイプは、昔から使われている長い帯状の腹帯で、おなかの大きさやその時の状況などに合わせて、締め具合の調整が可能です。状況に応じてフレキシブルに使えますが、おなか周りに巻く際に、少し手間がかかる一面があります。
さらしタイプの特徴は、以下の4つです。
1.調整の自由度が高い
2.骨盤のゆがみを防ぐ
3.骨盤のサポートで腰痛を改善
4.着用時期の目安は妊娠初期から産後まで
―腹帯のサイズ選びのポイントは?
腹帯のサイズ選びにはポイントがあります。サイズが合っていないと効果が半減してしまう恐れがあるので、サイズ選びは慎重にしましょう。腹帯は、妊娠前の身体的特徴を目安にしたサイズ展開になっています。つまり腹帯を選ぶ際には、妊娠前のサイズを選択すれば基本的に問題ありません。
―腹帯に使われている素材をチェック
腹帯の素材には、綿やポリエステル、アクリルやナイロンなどのさまざまな素材が使われています。 素材選びは、腹帯を使用する季節に合わせて選んでください。春から夏であれば通気性の高い薄手の綿やポリエステルが良いでしょう。 秋から冬であれば、保温性の高いアクリルやナイロンを使用したニット素材などが向いています。 季節に応じて、適した素材の腹帯をいくつかピックアップしておくと、適切で実用的な使い方ができるしょう。


腹帯は何枚持っておくべき?

洗い替えも含めて、最低2枚~3枚あると安心です。 洗濯物が乾きにくい時期の出産の場合は、4枚~5枚あると便利という声もありました。 腹帯の種類によって着用シーンが異なったり、季節や天候を考慮して必要な枚数を用意してくださいね。


妊婦帯との違いは?
腹帯」に近い言葉に「妊娠帯」があります。ここでは「妊娠帯」について解説します。
日本では、昔から安産祈願の儀式にさらしが使用されていました。このさらしを巻く際に、ずれてしまったり、うまく巻けなかったりと時間が掛かってしまってたのです。
そこで、とあるマタニティメーカーが昭和初期の段階で、さらしを実用的に改善した「妊婦帯」を発売しました。
つまり、「腹帯」と「妊婦帯」はメーカーによる呼称・表記の違いであって、実質的には同じものであると言えます。